コーヒーを飲む習慣がある人ほど、肝がんのリスクが低い。
コーヒーとがんの関係について、人間を対象とした調査も行われています。 国立がんセンターがん予防・検診研究センター予防研究部の津金昌一郎室長らは、約10年間にも及ぶ長い期間、40〜60歳代の男女約9万人を追跡調査し、コーヒーを飲む習慣と肝がんの関係について調べています。
この結果、コーヒーを毎日飲むグループのリスクは、ほとんど飲まないグループの約半分に抑えられるという結果が出ました。 さらに1日に5杯以上飲むグループのリスクは、ほとんど飲まないグループの約4分の1であるという結果を得ています。
愛知県がんセンター研究所疫学・予防部の田島和雄部長らは、1988年から、病院を訪れたすべての患者さんを対象にがんとコーヒーの関係について調べています(表1)。
この結果、コーヒーを1日に3杯以上飲むグループは直腸がんの発生率が半減するという結果を得ることができました。
また、上部消化器のがんに関してコーヒーの予防効果が高いということがわかっています。 がんにかかる確率を1とすると男性では食道がんのリスクが0.65に、女性では胃がんのリスクが0.72に下がります。
研究が進むにつれ、コーヒーががんのリスクを軽減するということが明らかになってきました。 さらなる研究により、コーヒーががんを防ぐメカニズムがより詳しくわかってくることでしょう。

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